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「花粉症」がまだ理解されていなかった時代のお話

「花粉症」がよく理解されていなかった頃

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1980年代の人々の「花粉症」についての知識

花粉症は 今や完全に国民病の地位を不動のものしています。そして、当然のことながら花粉症がどんな疾患なのかということも日本国民のほぼ全てにそれなり以上に理解されているでしょう。

 

ですが、1980年代初頭、「花粉症」という言葉は世の中にだいぶ浸透してきてはいましたが、それがどんな疾患かということは、今ほど人々に理解されてはいませんでした。

 

1980年代初頭、私の知り合いの華道(生け花)をたしなむオバチャンが

「うちの息子が花粉症になっちゃったから、家の中に花をいけるのはやめたの」

「もう生け花もやめちゃおうかしら」

などと言っていたのを最近になって思い出したのです。

 

きっとオバチャンは、スギやヒノキの花を家の中にいけていたわけではないでしょう。おそらくオバチャンは、花粉症になった人は全ての植物の花粉に反応してしまうものだと思い込んでいたのだと思います。

 

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その後、あのオバチャンもきっと

今だったら私も花粉症について知識をそれなりに持っていますから、オバチャンに

「花粉症になった人が全ての植物の花粉に反応するわけではないんだよ」

「家族が花粉症になっても、家の中で花をいけても多分問題ないはいはずだよ」

と教えてあげることができます。

 

しかし、あの頃の私は、まだ人に教えてあげられるほど花粉症のことを理解していなかったのです。そのため、オバチャンの間違った思い込みを解いてやることもできませんでした。

 

もっとも、その後、世の中の人々の間に花粉症がどんな疾患なのかという情報が急速に浸透していきましたから、あのオバチャンも、その後、花粉症の家族が家にいても家の中に花をいけても問題ないことを理解したことでしょう。