ダイエット方法とリバウンド
必ずリバウンドを招くようなダイエット方法もあるが……
世の中には様々なダイエット方法がありますが、その中にはリバウンドを招くのが必至のような困ったダイエット方法もいっぱいありますよね。
必ずリバウンドを招くようなダイエット方法とは
・無理な食事制限をして急激に体重を減らそうとするもの
・体脂肪を減らせず、筋肉を減らしてしまうもの
・少しの体重減と引き換えに代謝をダウンさせてしまうもの
などです。
これらのダイエット方法は、ダイエットの風上にも置けないエセダイエット方法ですから絶対にやるべきではありません。
しかし……そのダイエット方法でダイエットした誰かがリバウンドしているというだけで、ダイエット方法自体をダメな方法と判断してしまうのはいかがなものでしょうか。
レコーディングダイエットの岡田斗司夫さん
レコーディングダイエットは、自分が何を食べたかを記録するだけというちょっと不思議なダイエット方法です。
このダイエット方法を著書『いつまでもデブと思うなよ』で紹介した岡田斗司夫さんが体重を117kgから67kgに、体脂肪率を42%から17%に落としたことで注目されました。
しかし、その岡田さんが90kg台まで体重をリバウンドさせてしまったことによって、レコーディングダイエットというダイエット方法に対する世間の評価はすっかり低下 してしまったようです。
ですが、岡田さんがリバウンドしたからといって、それだけでレコーディングダイエットというダイエット方法を否定してしまって本当にいいのでしょうか?
何度もダイエットをして、そのたびにリバウンドしている森公美子さん
オペラ歌手でタレントの森公美子さんが、何度もダイエットに挑み、数十kg単位の減量を成し遂げていること、そして、そのたびにリバウンドしてしまっていることは非常によく知られていますね。
森さんは、テレビ番組の企画でダイエットに取り組むことが多いようですが、ロングブレスダイエットでダイエットに挑戦した時も実際にはかなりの食事制限や運動を行い、成果を出していたようです。
おそらく森さんは、ダイエットをすることになるたびに食事制限+運動という王道のダイエット方法で体重を落としていたのだと思います。
ですが、成果を出しても、そのたびにリバウンドしてしまうのは、目標達成後にそれまでの反動のように食べ過ぎてしまうためのようです。
しかし……森さんが何度もリバウンドしているからといって、食事制限+運動という王道ダイエット方法を否定することなどできませんよね。
ダイエットは失敗するのが当たり前!?
ダイエットの強敵は停滞期とリバウンド
体重を一時的に少し落とすことは、そんなに難しくないですよね。ご飯の量を減らしたり、甘いものを食べないようにしながら、ジョギングなどの運動をすれば、数キロくらいだったら、わりとすぐに減りますから。
しかし‥‥一時的に体重を減らすのではなく、リバウンドさせずに減らした体重を維持し続けるのは、なかなか難しいです。
また、数キロ減らしただけで満足せずに、もっと体重を減らそうと思って真面目に食事の制限や運動を続けても、体重がいっこうに減らなくなってしまうこともあります。
実は、これは人間の体が持っている性質からすると当たり前のことらしいんです!
真面目に食事制限や運動を続けていても体重が減らない【停滞期】にブチ当たってしっまうのも、せっかく減った体重が元に戻ってしまう【リバウンド】が起こるのも、人間の体が持つ【恒常性=ホメオスタシス】という性質のためのようです。
停滞期やリバウンドをもたらす恒常性=ホメオスタシスって何?
この恒常性=ホメオスタシスというのは、生物が持つ何かを一定の状態に保っておこうとする性質のことで、これが人間の体にも備わっているんです。
生物が生きていくためには、この恒常性というものが不可欠になってくるらしいですが‥‥ダイエットをしている時には大きな壁となり、立ちはだかり、停滞期やリバウンドをもたらしているのです。
でも、どうせ、一定の状態を保とうとする性質が人間の体に備わっているのなら、太っている状態を保とうとして働くのではなく、スッキリ痩せた状態を保とうとして働いてくれたらいいのにと思いますが‥‥なかなかそう上手くはいきません。
停滞期を乗り越え、ダイエットを成功させる秘訣については
ダイエットに成功するための法則 重要なのは停滞期の乗り越え方をご覧ください。
食事制限や運動をしても痩せられないように働くのではなく、たらふく食べても、運動をしなくても太らないように恒常性=ホメオスタシスが働いてくれたら、ダイエットに失敗することはなくなる‥‥というか、それ以前にダイエットに取り組む必要がなくなるはずですが‥‥現実は、そう甘くはありません。
「花粉症」がまだ理解されていなかった時代のお話
「花粉症」がよく理解されていなかった頃
1980年代の人々の「花粉症」についての知識
花粉症は 今や完全に国民病の地位を不動のものしています。そして、当然のことながら花粉症がどんな疾患なのかということも日本国民のほぼ全てにそれなり以上に理解されているでしょう。
ですが、1980年代初頭、「花粉症」という言葉は世の中にだいぶ浸透してきてはいましたが、それがどんな疾患かということは、今ほど人々に理解されてはいませんでした。
1980年代初頭、私の知り合いの華道(生け花)をたしなむオバチャンが
「うちの息子が花粉症になっちゃったから、家の中に花をいけるのはやめたの」
「もう生け花もやめちゃおうかしら」
などと言っていたのを最近になって思い出したのです。
きっとオバチャンは、スギやヒノキの花を家の中にいけていたわけではないでしょう。おそらくオバチャンは、花粉症になった人は全ての植物の花粉に反応してしまうものだと思い込んでいたのだと思います。
その後、あのオバチャンもきっと
今だったら私も花粉症について知識をそれなりに持っていますから、オバチャンに
「花粉症になった人が全ての植物の花粉に反応するわけではないんだよ」
「家族が花粉症になっても、家の中で花をいけても多分問題ないはいはずだよ」
と教えてあげることができます。
しかし、あの頃の私は、まだ人に教えてあげられるほど花粉症のことを理解していなかったのです。そのため、オバチャンの間違った思い込みを解いてやることもできませんでした。
もっとも、その後、世の中の人々の間に花粉症がどんな疾患なのかという情報が急速に浸透していきましたから、あのオバチャンも、その後、花粉症の家族が家にいても家の中に花をいけても問題ないことを理解したことでしょう。
ディーン・フジオカが日本から出た理由は花粉症!?
花粉症大国=日本では「生きていけない」!?
NHKの朝ドラ『あさが来た』の五代友厚役で大ブレイクを果たし、現在、大活躍中のディーン・フジオカさんは、高校卒業後に日本から飛び出し、アメリカ=シアトルの大学に留学されています。
英語、中国語、インドネシア語を自在に話せ、芸能キャリアも海外でスタートさせた国際派(無国籍派? 超国派?)ディーンさんですから、海外留学もごく当然のことだったのだろうと思っていましたが‥‥高校卒業後に日本を出る選択をしたのには、普通ではない理由があったみたいです。
ディーンさんはかなり重度の花粉症で、花粉症大国=日本のことを「ここでは生きていけないな」と思っておられ、日本を出る決意をされたようなんです。ということは、もしもディーンさんが重度の花粉症ではなかったら、シアトルへの留学はなかったということになりそうですね。
そして、もしもシアトルに留学されてなかったら、おそらく現在の国という垣根を超えたディーンさんの活躍もなかったのではないでしょうか?
花粉症で人生が好転することもある!?
そう考えると、もしかしたら、重度の花粉症だったことがディーンさんの人生を好転させたとも言えるのかもしれませんね。
私もかなり重度の花粉症ですが‥‥どう考えても花粉症で良かったことなんて何もありません。ひたすらイヤなこと、つらいことばかりです‥‥。
なお、ディーンさんは日本を飛び出すことにした頃のことを振り返り、昔は今ほどいい薬がなかったと語っておられるようです。おそらく今は昔はなかった「いい薬」を飲むことによって、日本にいても昔ほどは花粉症の症状に苦しめられなくなっておられるのでしょう。
花粉症で仕事を休むのはアリ? ナシ?
花粉症で仕事を休んだのは失敗だった
社会人(勤め人)が花粉症で仕事を休むのは「アリ」でしょうか? それとも「ナシ」でしょうか?
重い症状の花粉症に悩まされている人ならば「アリ」だと言ってくれるかもしれませんが、ほとんどの人は「ナシ」と言いそうですよね。
風邪で仕事を休むのは「アリ」か「ナシ」かと訊かれたら、ほとんどの人は「アリ」だと答えそうな気がしますけれどもね。
それなのに花粉症で仕事を休むのは「ナシ」というのは、花粉症患者には辛いところです。でも、無理はないかもしれませんね。なぜならば
- 風邪は周囲の人に感染させてしまうリスクがあるが、花粉症にはそのようなリスクはない
- 風邪は何日か休めば治るかもしれないが、花粉症は花粉が飛散を続けている間は症状が出続ける
- 風邪がひどくなった時の辛さを知らない人はまずいないが、花粉症の辛さを知らない人はたくさんいる
などなどの理由が考えられますからね。
正直な花粉症患者は馬鹿を見る
それなのに実は私は昔、花粉症で仕事を休んでしまったことがあります。クシャミと鼻水が止まらず、とても仕事なんか行けないと思った時にです。
しかし、これは大失敗でした。その翌日に出勤した時に複数の同僚から「花粉症なんかで休んでんじゃねーよ」的なことを言われてしまったのです。
「そんなこと言われても、昨日は本当にクシャミと鼻水が止まらずに仕事どころではない状態だったんだ」といくら言っても、花粉症の苦しさ・辛さを知らない彼らは聞く耳を持ちません。
私が失敗だと思っているのは、仕事を休んだこと自体ではなく、正直に欠勤の理由を花粉症と言ってしまったことです。
本当は花粉症が辛くて休むにしても馬鹿正直にそう言わずに「風邪のため」とか「体調不良のため」とか言っておけば、「花粉症なんかで休んでんじゃねーよ」的なことを言われずにすんだでしょうから。
まあ、正直者は馬鹿を見るというやつですね。
花粉症と風邪
花粉症と風邪は症状が似ていますよね
花粉症の主な症状は「クシャミ」「鼻水」「鼻づまり」「目の痒み」になりますね。
このうちの「目の痒み」は別ですが、それ以外の「クシャミ」「鼻水」「鼻づまり」は風邪の症状とカブってきますよね!
ですから、花粉症になっていても、そのことに気づかないで風邪をひいたのだと思い込んでしまう人が少なくないみたいです。
そして、花粉症の薬ではなく風邪薬を長期にわたって飲み続けてしまう人がたくさんいるみたいなんです。
でも、市販されている風邪薬のほとんどは、あくまで風邪の症状がひどい時にそれを緩和するために短期間(せいぜい5~6日くらい)服用するためのものであって、長期にわたって服用するには適していないんです。
ですから、風邪薬を長期にわたって服用していると
- 胃腸が荒れる
- 肝臓の機能低下
- 腎臓の機能低下
などといった副作用が出てしまう心配があるようですよ。
花粉症なのか? 風邪なのか? それが問題です
風邪薬には 「クシャミ」「鼻水」「鼻づまり」などの症状を抑える薬効がありますから、花粉症の人が飲んだ場合でも、それらの症状が緩和されることは多いでしょう。
ただ、当然のことながら、症状が緩和されたからといって服用をやめてしまえば、症状はまた重くなってしまいます。そのために長期にわたって風邪薬を飲み続けてしまう人が多いんでしょうね。
症状が非常によく似ている花粉症と風邪の見分け方は、
花粉症でクシャミ・鼻水・鼻づまり・目の痒みの症状がなぜでる?を参照してください。
花粉症と風邪ではいくら症状が似ていても、飲むべき薬も違っていますし、対処法も違っていますから、これまで花粉症を発症していなかった人(本当は発症していても自覚していなかっただけかもしれませんよ)は、「クシャミ」「鼻水」「鼻づまり」などの症状が出た時には、安易にそれが風邪によるものだと決めつけない方がいいです。
少なくとも市販の風邪薬の長期にわたる服用はNGですよ。